「認定こども園」と保育士資格


「幼保”一体”化」として民主党政権により打ち出されてきた<総合こども園>の設立構想は、与野党協議の結果撤回されることになりました。
そして<総合こども園>に代わり、自公連立政権時代に「幼保”一元”化」政策としてスタートした、<認定こども園>の制度が拡大されることとなりました。

今回衆議院に提出された法案から、今後の保育士資格の方向性を取りまとめてみました。

参考:
就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案
(民主党ホームページより)

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※ご理解いただきやすいように、一部省略ならびに加筆を行っております。

●第十四条

幼保連携型認定こども園には、園長及び保育教諭を置かなければならない。

●第十五条

主幹保育教諭、指導保育教諭、保育教諭及び講師(保育教諭に準ずる職務に従事するものに限る。)は、幼稚園の教諭の普通免許状を有し、かつ、児童福祉法第十八条の十八第一項の保育士登録を受けた者でなければならない。

●附則第二条

政府は、幼稚園の教諭の免許及び保育士の資格について、一体化を含め、その在り方について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。

2  政府は、前項に定める事項のほか、この法律の施行後五年を目途として、この法律の施行の状況を勘案し、必要があると認めるときは、この法律による改正後の就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(以下「新認定こども園法」という。)の規定について検討を加え、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。

●附則第五条

第五条施行日から起算して五年間は、新認定こども園法第十五条第一項の規定にかかわらず、幼稚園の教諭の普通免許状を有する者、又は児童福祉法第十八条の十八第一項の保育士登録を受けた者は、主幹保育教諭、指導保育教諭、保育教諭又は講師(保育教諭に準ずる職務に従事するものに限る。)となることができる

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認定こども園では、保育教諭と言う職員資格が新設される予定です。

当面の間(施行から5年間)は、幼稚園教諭免許を取得するか、保育士資格を取得し保育士登録をしておくと、無条件に保育教諭になり得ます。
その後については、今後検討がなされるということです。おそらく片方だけの資格取得者についても、何らかの追加講習等を受けることで保育教諭となる、そんな措置が想定されます。

いずれにせよ、過去の例を見ても「一度取得した保育士資格は完全に無効となるので、また新たに何か別の資格を取りなさい」という乱暴な措置にはなりえません。
まずは安心して現行制度での保育士資格取得を目指してくださいね。

それでも、念のために「保育士資格と幼稚園教諭の双方を取得しておきたい」とお考えの方は、以下のリンクを参考になさって下さい。
保育士資格を取得後、保育現場で3年間の実務経験をなされた方を対象に、教員養成課程に通学せず幼稚園教諭免許を取得する制度もございます。

参考:
幼保一体化(幼保一元化)の現状 4
(当校スタッフブログより)

進藤 整是

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進藤 整是 の紹介

株式会社キャリア・ステーションを有志と共に創立いたしました。
2000年取締役、2004年取締役副社長。

<経歴>
1992年大阪教育大学卒業と同時に、兵庫県立神戸聾学校(現神戸聴覚特別支援学校)高等部に社会科講師として入職。
その後、株式会社ECC(ECC予備校)スタッフ、模擬試験制作会社を経て、資格スクールの世界に入りました。職歴の中では、講師、教務、そして募集営業、広報の各部門を経験して参りました。
受講生はもとより、教育サービスを運営する事業者様、お取引先様と会話し、共に成長の道を模索していくことが大好きです。

<プライベート>
小学校から水泳に、そして大学から社会人まではアメリカンフットボールに取り組んできました。
現在でもスポーツ観戦が大好きで、アメリカンフットボールはもちろん、野球・サッカーなどの観戦に行くことが休日の最大の楽しみです。

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