平成25年(2013年)保育士試験を受験された皆様、お疲れさまでした!

平成25(2013)年保育士試験で、見事に保育士資格を取得された皆様、本当におめでとうございます。残念ながら一部科目のみの合格に終わられた方も、気持ちを新たにして平成26(2014)年保育士試験での資格取得を実現させましょう。

今年初めて保育士試験にチャレンジされる方、そして今年の試験で残り科目の合格を目指されている方を含め、すべての保育士試験受験者の皆様に少しでもご参考にしていただけますよう、キャリア・ステーショングループ各校での平成25(2013)年保育士試験結果と平成25(2013)年保育士試験改訂後の分析についてまとめましたので、ぜひお役立てください。

それでは、今年も合格率などの当学院の合格実績を公表させていただきます。例年同様、以下に平成24年、平成25年の合格率の比較をいたしましたので、その推移をご覧ください。

全国平均2.66倍の合格率を達成!

平成24年試験/全国の受験者の合格率と、当学院生の合格率の比較

◆全国受験者の総合成績

受験者総数・52,257人 / 合格者・9,726人 =合格率・18.6%

◆当学院受講生の総合成績

受験者総数・1,195人 / 合格者・557人 =合格率・46.6%

平成25年試験/全国の受験者の合格率と、当学院生の合格率の比較

◆全国受験者の総合成績

受験者総数・51,055人 / 合格者・8,905人 =合格率・17.4%

◆当学院受講生の総合成績

受験者総数・1,122人 / 合格者・520人 =合格率・46.3%

当学院の合格率は46.3%、合格者数は520人となり、合格率・合格者数ともに、前年(平成24年・2012年)の数値を0.3%下回る結果となりました。しかし、平成25(2013)年保育士試験では全国受験者の合格率は1.2%も下がっております。

当学院の合格率は全国受験者の合格率と比べ、平成24(2013)年保育士試験では2.50倍、平成25(2013)年保育士試験では2.66倍の合格率となり、実質的には上がり、受講生の健闘に心から敬意を表します。

平成25(2013)年の保育士試験対策講座は、これまで講座内でテキストとして使用していた全国社会福祉協議会発行の『保育士養成講座』から当学院オリジナルテキストのみの使用に転換したという当学院にとっては非常に大きなチャレンジを行った年でした。それにより、ページ数をこれまでの約200ページから薄い科目で40ページに、厚い科目でも70ページにと大幅な削減を行い、受講生は、より一層試験頻出ポイントに絞った内容の学習に特化することができたと考えております。

また、当学院HP上でも掲載しておりますが、オリジナルテキストからの出題率も非常に高く、これまで教務チームが1年1年積み重ねてきた保育士試験対策のノウハウが適確であったことの証明ができたと考えております。

平成26(2014)年試験でも多くの合格者を輩出できるよう、現在各教室では、平成25(2013)年試験での出題内容を当学院オリジナルテキストと授業内容に反映し、講義を展開しております。

平成25(2013)年保育士試験を振り返って

それでは、平成25(2013)年の保育士試験を振り返ってまいります。昨年の保育士試験総評でもお伝えさせていただきましたが、平成25(2013)年より保育士試験制度の改訂がございました。

【平成25(2013)年より改訂された科目】

  • 「養護原理」→「社会的養護」
  • 「児童福祉」→「児童家庭福祉」
  • 「発達心理学及び精神保健」→「保育の心理学」
  • 「小児保健」→「子どもの保健」
  • 「小児栄養」→「子どもの食と栄養」

科目名は変更になりましたが、教務チームで試験分析を行ったところ、改訂前と改訂後の出題傾向に大きな差はありませんでした。ただし、出題のされ方や問われるテーマの深さ、さらには暗記のみで解答を導ける問題が上記の科目を含めた全科目において減ってきているという傾向がみられました。

◆改訂後の主な特徴

改定後の主な特徴は4つになります。

(1)「社会的養護」では、改訂前の「養護原理」と比べ、施設養護の範囲だけではなく、家庭機能の補完、支援や地域を範囲とする養護機能が多様なニーズとして社会化されていることを、子どもの権利を捉えながら保育士の重要な視点として理解していく必要があります。

(2)「保育の心理学」では、改訂前の「発達心理学」では出題のなかった事例問題が初めて出題されました。これからの保育士には、保育現場での子どもの異変にいち早く気付くことが重要視されるとの考えから、事例問題の出題があったと考えられます。また、改訂前の「発達心理学」での年齢ごとの心身の発達を押さえることに特化した学習のみではなく、「保育の心理学」という視点で、子どもの日常にしっかりと向き合い、変化や育ちに気付くことができる保育士の姿勢が必要であることを示していると考えられます。

(3)「子どもの保健」では、改訂前の「小児保健」の出題範囲である子どもの身体的な健康面に、改訂前の「精神保健」の出題範囲である子どもの心の健康が加わりました。今後は、子どもの心身両面の健康を全般的に理解し、より保育現場に必要な保護者支援の知識と相談技術を保育士として身につける必要があることを示していると考えられます。また、これからの保育士は、「母子保健」や「精神保健分野(子どもの精神医学的問題)」、「アレルギー」、「保育所における感染症対策ガイドライン」等、保護者と情報を共有し、時には連携しながら子どもの健康に努める必要があり、そういった視点からの出題があると考えられます。さらに、改訂前の「『小児』保健」から「『子どもの』保健」の名称に関する言葉の意味の違いは発表されていませんが、『18歳未満の子ども』を強くイメージし、基本的生活習慣や健康な心と身体をつくるためには非常に重要な時期であることを示しているのではないかと推測しております。

(4)「子どもの食と栄養」では、改訂前の「小児栄養」と比べ、保育時間中の栄養管理だけではなく、「子どもの保健」のように保護者と情報を共有し、時には連携しながら子どもの発達段階に適した栄養と家庭に向けた栄養教育にも努める必要があることを示していると考えられます。

これらの特徴から、保育士試験合格ためには、単に出題傾向にそった学習だけではなく、各科目の基礎的概念をしっかりと理解しておくことが重要であると再認識させられた平成25(2013)年の試験内容でした。